みんな、ひさしぶり!!

ぼく、生きてっよ!
修士論文とか就職活動とか、なんかいろいろとかで筆が滞って早……どれくらいだ?前回のエントリでは既に筆滞って久しい状態だったから……1、ねん、とかか……。ずいぶん長い間……おれはここを放置していたなあ……気づいたら草も伸び放題だし、蜘蛛の巣は張り巡ってるし、コメントはスパムだらけだし……
「あんた、このブログのこと、好きだって、ずっと大切にしたい、ってそう言ってたじゃない」
「しょうがねぇよ。人は、いつまでも同じように同じものを好きでい続けるのは難しいんだ」
「いっつもそうやって自分の弱さを正当化するみたいに、言い訳ばっかりで、あんたって、ホント、かっこ悪い」
「うるせぇよ。おれにはおれの、事情が、……あんだよ」
「なによ、事情って、……言ってみなさいよ」
「……」
「どうせ、胸を張って言えるような事情じゃないんでしょ。また言い訳の類なんでしょ」
「っせぇな。お前、おれの母親かよ。おれのことにいちいち口出ししてくんじゃねぇよ」
「あたしは、あたしはあんたの……
スーパー・エゴよ!!
はい、というわけでね。脳内対談×三文脚本×自虐×フロイトっていう、もう一体何重苦なんだかわからないような痴態を皆さんに開陳することをしてご挨拶に代えさせていただきたく存じま候。このとおり、ぼく、生きてっよ!


(はい、……はい、……はい、……この文章がのちのちガチで恥ずかしくなるっていうのは……ええ、はい、この文章もこみで、ですね、はい……はい、存じ上げておりますが……でも、どういう風に昔「ブログ」を書いていたかがちょっと判然としませんで、はい……、ええ、ええ、……リハビリ、というかたちでなら、ええ、はい、未来のおれも何とか許容し得るんじゃないかと、ええ、……はい、いや、確かに毎回の見積もりの甘さは、ええ、そうご指摘されるとその通りなのですが……確かに仰るとおり、ここで開陳してきたほどおれは自分の気持ち悪さに対して寛容ではない、というのは、ええ、はい、その通りですが、……しかし、なんとかそこを、……今回は、ずいぶんここも放置してきてしまったという負い目もあることですし、そのためにも自罰行為は必要かと、……はい、はい、ええ、……「自虐」ではなく、「自罰」なので、それならご良心も納得頂けるかと、ええ、……はい、そうですか、どうもありがとうございます、ええ、……もうこのようなことは、はい、ええ、……はい、繰り返しませんので、はい、はい、ありがとうございます、ええ、それではまた後日正式にご挨拶には伺いますので、ええ、はい、はい、はい、ありがとうございます、ええ、では、失礼します)


……
……
ふう、良心の野郎、自虐って言葉を自罰って言い換えただけで納得しやがった。はっ、チョロイぜ。


ええ、と、のっけから飛ばしたけど、みんなついてきてるかい?気を抜いたら振り落としちまうぜ。というかおれはすでにこの文章を読み返す自信がないぜ。では、あんまりふざけても読みにくいものになって、読みにくいものを書くとまた更新する気勢が削がれちゃうので近況報告でも。


↓普通の人はここから読めば十分です。
<近況報告(最近のトピック)>
・左目を新品にしました。(手術はドイツ民話に出てくる夜眠れない子供の目の中に砂を押し込んでくる砂男(サンドマン)の話を髣髴とさせるような体験でした。)
修士論文を提出しました。(受け取りました、と言われた。そして森林が減った。)
・就職します。(近所の役場です。こんなぼくでも受け入れてくれるところがありました。言祝(ことほ)いで!)
京極堂シリーズは塗仏まで読んだ。(今はおんもらきの途中でもう2ヶ月くらい放りっぱなし)
伊藤計劃の「虐殺器官」は良かった。(虐殺をドライブするのはやっぱり悪意よりも正義なんやろうな、とか)
中井英夫「虚無への供物」を読み直した。相変わらずよかった。(「虚無への供物」は通の間では「きょむくも」で通るらしい)
・ずっと伊集院光深夜の馬鹿力を聴いていた(修士論文の冒頭に「伊集院光に捧ぐ」って入れていいくらい)
・最近、変態に変態した。(羽化した。)



くらいかな。まあ、今日はこれくらいだ。じゃあな、みんな、おれも暇じゃないんだよ!




くらいかな。

生存報告

最近のおれはまあ、なんというかゆめもきぼうも妥協してしまって、毎日の研究とか勉強とかレンアイとかそんなあれやこれやに投入している。エネルギーを。でもこういうのを「リアル」とか「生活」とか呼んでふと振り返ってみるとなんだかさびしくなったりするんすわね、なぜか。

なにかものについて語りたい気分なのだけれど、語るのも野暮なきもするし、そもそも何を語っても足下がぜんぜん覚束ない、っていうか地に足ついてない気がするのでやめ。

というか一体自分がブログでどんなことしゃべってたか忘れてしまった。あららら

一週間のスケジュールを書いた手帳を
あなたは机に無造作に放りました
その手帳をみるとかなしむ人間しか、その手帳をみることはないと
しっていたから


リコーダーを夜に吹くと蛇が来るよといったら
なんていやらしいって
笑った夜は  梅雨の終わりでした
軒下に濡れたねこがいて 
汗を吸った敷き布とにゃあにゃあという声で
死刑が執行されるまえのように幸福でした


僕がとれたての車海老で、あなたがほどよい硬さににぎられた絶妙なシャリであっても
やがてふたつはパサついていくでしょう
しかしさらによくないことに 僕は車海老だったけど、あなたはねこだったわけですね
僕の机の上にはただただ静かに
スカーフで息子をを絞め殺された父親の 思い出のスカーフのような
そんなあなたのシステム手帳 

  
黒田宗平「海老とねこ」

残骸の体だな

久しぶりです。なんだか面倒くさくなって最近はブログからは遠ざかっていた次第です。
どうしようかしらねえ、ここ。とっても荒れてしまってるし。
近況としては、昔やってたMTGを弟と始めたりして、なんだか堕落しております。

12日の木曜日に
ジェイソンは ツタヤのカードを差し出した
仮面はもう 
つけていない


カーテンの隙間から 差し込む日差しが
床に縞模様を作る部屋
モニタが青くジェイソンの顔を
浮かび上がらせる


ぼくは なにを にくんでいたんだろう


昔の 自分の姿はとても
滑稽で 滑稽で


この映画を観おわったら
満員電車のつり革は
明日もジェイソンを街へ連れてゆくだろう


理不尽を身に背負いたくて
加害者であろうとしたのだけれど


「幸福になってしまい ぼくは不幸だ」
なんて言葉が 冗談じゃなく生まれてしまうようじゃ
あれは 自分に酔って いたんだね


たんすから取り出した斧は
もうすっかり 錆びついて いるよ


タールをぶちまけたみたいに 影の濃い教室で
約束したとおり 生き続けてきたけれど


ぼくの姿は あいかわらず
滑稽で 滑稽で


ときどき 君のことが懐かしくなるよ


ジェイソンが にくしみをなくして
さびしいな と 笑うような


もう、いいよね って


                黒田宗平「12日の木曜日」

どっどど、どどうど

高橋源一郎「ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ」、島田荘司占星術殺人事件」、「異邦の騎士」、「ネジ式ザゼツキー」、「水晶のピラミッド」を読んだ。探偵役・御手洗潔は初めは占星術師だったはずなのに、「ネジ式〜」では外国で脳科学の大学教授になってた。なんだその経歴。
ともあれ島田荘司の作品はどれもトリックが込み入ってて素晴らしい。幻想的で、読み終わった後の浮遊感がバッチリ。

かたい地面にこすりつけていれば、いつかは
地面だって僕をうけ入れてくれるはずさ


焼酎の中に頭をつっ込むようにして
目覚めた朝
午後3時から始まるテレビ番組は
僕の存在なんてこれっぽちもケミしちゃいない
がらんごろんがらん
部屋にこだまする楽しげな笑い声が
やあ、導いてくれるはずさ
らせんを描いて落ちてゆく
素晴らしいエアバスに乗っているような
オルガスムに似た墜落感


僕はうまれたよ
太陽が大きな炎をあげて、あの日
すべての赤信号が一斉に消えた
宇宙の風のようなセミたちの歌が、
無人の街にこだました
そんな美しい日に、僕は
ゲロを吐くためにうまれたよ


焼酎の残り香が主張している
落ちた受話器がカーペットの上
それを
テレビが脳みそを除夜の鐘か何かみたいに叩いてくる
とって
僕は電話をかける
ハロー、神様、こちら、地上。
地面は、結構かたいぜ。
なんどこすりつけたって、先っぽだって入れさせてくれない。
ただ、すこしわかったんだ。
入れてもらえないなら、自分からノックしてみればいいんじゃないかって。
そこまでしゃべってどうしようもなくなったけれど
受話器を放り投げて
笑うほどの気力はない


ぶちまけた胃の中身にからだを預けると、
思ったよりあたたかくて
テレビ画面で飛行機が燃えているし、
まるで母の胸に抱かれているような気分。


黒田宗平「宿酔」

Rolling of Complex

佳い人が年始に地元に戻っておれのことを話したらしい。
友人に。
一体何を如何な風に話したかは存知上げるところじゃないが、佳い人の話を聞いた友人曰く。
それってただのロリコンじゃない?
半疑問形の、そんな素敵リアクションをイタダイタらしい。
……ロリコン
……
……もちろんロリコンというものに対してのおれの認識は、世に非難されるほど悪いものではなく、感想としてはむしろ、「ロリコン」呼ばわり程度でよかったじゃん、とか、「ロリコン」は悪くない、とか、子どもたちへの愛を失った世界は悲劇だ、とか、じゃあ逆に聞くけど広義で「ロリコン」じゃない男とかいるの?、とかだったのだけれど、なんというか、やはり少なからず乳酸飲料を飲んだ時に喉元にからむオロオロみたいなものを感じてしまったので、認識を正方向に修正するための処置を施した。
要約すると、言い訳した。
いや、言い訳というのもちょっと違うかな。
ともかく、処置を施した。
処置。
すなわち、カッコいい「ただのロリコン」を再定義すること。
おれはそこで次に挙げるような、カッコいいロリコンの在り方を考えてみたわけ。




カッコいいロリコンロールモデル1:鉄道員(ぽっぽや)
北国の鉄道(なぜか走っているのはSL)で車掌をしているおれ。おれは仕事終わりに馴染みの居酒屋に顔をだす。そこには高校を卒業して東京に上京していた初恋相手がおり、25年ぶりに出会う。
「おお、どしたんだ、おめ、戻ってきたんが」
「ちょっと、向こうで色々あってねぇ」
「そが」
「なんだか、居づらくなっちゃって。そしたら、この町のこと思い出して。戻って、みようかな、って」
「そが」
「村人くんは、ずっとこっちにいたの」
「ああ、高校出てからな、駅で、車掌やっでっよ」
「そう。娘が街の高校に通うから、じゃあ、春からは村人くんの汽車にお世話になるわね」
「おめ、子供いるのか」
「父親は、東京だけどね」
「そが。色々あったんだな」
「うん。色々」
そして話頭は自然に若かった頃の思い出に向う。その頃の話なら、二人ともてらいなく話すことができたから。


やがて彼女はその居酒屋で働き始める。おれは毎日そこに顔を出すが、出会った日以来、彼女は他の客にいつも声をかけられていて話をすることはできない。しかし時折こちらに向けられる目くばせや、仕草でほんの少しだが意思の疎通はできていた。
独身のおれは、段々彼女に惹かれていた。


一年が経つ。
その間に彼女の娘とも顔見知りになり、話を交わすようになる。娘は、彼女とおれが懇意にしているのをしっている。そこに現れる東京から彼女を追いかけてきた男。東京に本社を持つIT企業の社長をしている彼に、彼女はついていってしまう。彼女の乗った列車を見送るおれ。


なぜかこっちに居残った彼女の娘が駅のホームにやってきて、おれに言う。


「お母さんのこと、好きだったんでしょう?追いかけなくていいの?このままじゃ坂本のおじさんにお母さん取られちゃうよ?お母さんだって、きっと、お金のことがなかったらこっちで暮らしたいって思ってるのに。ほら次の汽車に乗れば、まだきっと新幹線の出発の時間に間に合うよ。早く。追いかけなよ!」
遠くから汽笛。
あたりは一面の雪原。
おれは彼女に眼を見られないように目深に帽子をかぶり直すと、小さくつぶやく。
「自分、……ただの、ロリコンですから……」
おれは彼女に背を向けて一歩踏み出し、列車到着のアナウンスをする。


好きだった彼女の名前は加護。加護、あい。






あともうひとつ、城下町で悪漢に襲われている親子を助けて「せめてお名前を」と問われた時に、「名乗る名など持ち合わせておりません。ただの、通りすがりのロリコンですよ」っていうバージョンも考えたけど、どっちもどっち。


生きるってすごい困難。

2008年ヨンダホン

大塚英志物語消滅論

有栖川有栖「女王国の城」

竹本健司「ウロボロス偽書

竹本健司「匣の中の失楽

津原泰水「ペニス」

津原泰水「妖都」

笠井潔「バイバイ、エンジェル」

三島由紀夫と東大全共闘「美と共同体と東大闘争」

笠井潔「サマー・アポカリプス」

笠井潔オイディプス症候群」

笠井潔「薔薇の女」

笠井潔「哲学者の密室」(上)(下)

永田洋子「十六の墓標」(上)

赤坂憲雄象徴天皇制という物語」

光文社文庫の新訳バタイユの「マダム・エドワルダ/目玉の話」、

笠井潔熾天使の夏」、

穂村弘「現実入門」

久生十蘭「湖畔/ハムレット

スタンダール赤と黒」(上)(下)

カミュ「異邦人」

セミール・ゼキ「脳は美をいかに感じるか」

リサ・ランドール「ワープする宇宙」

穂村弘「短歌の友人」

アーサー・C・クラーク幼年期の終わり

塚本邦夫「塚本邦夫歌集」

トーマス・マン「トニオ・クレーゲル/ベニスに死す」

中島らもガダラの豚」(上)(下)

笠井潔「青銅の悲劇」

中島梓タナトスの子供たち」

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」

津原泰水ブラバン

ドストエフスキー罪と罰」(上)

舞城王太郎ディスコ探偵水曜日」(上)(下)

三津田信三「山魔の如き嗤うもの」

綾辻行人「十角館殺人事件」

綾辻行人「時計館殺人事件」

古川日出男「聖家族」


の41冊。目標としていた50冊には届かず。やっぱ後半ダレ気味だったのと、1冊で2冊分みたいな巨大な本が多かったのが要因かしら。
ともかく来年こそは50冊読みたいです。せめて。ごくごくと。


ちなみに今年ヨンダホンでランキングをつけるならこんな感じ。


1位
舞城王太郎ディスコ探偵水曜日」(上)(下)


2位
笠井潔オイディプス症候群」


3位
竹本健司「匣の中の失楽

4位
アーサー・C・クラーク幼年期の終わり

5位
津原泰水「ペニス」

6位
リサ・ランドール「ワープする宇宙」

7位
古川日出男「聖家族」

8位
中島らもガダラの豚」(上)(下)

9位
永田洋子「十六の墓標」(上)

10位
カミュ「異邦人」


永田洋子の「十六の墓標」は早よ下巻を読まんとかん。上下巻買って上巻だけ読んでから「実録 日本赤軍」の映画を観にいって、そのあまりの壮絶さに下巻を読む気が萎えたものね。でも下巻読んでたらきっともっと上位にランクインしてたはず。はず。たら。れば。
読書に「たられば」はない。

今度暇があったら「聖家族」のレビューでもします。ほいじゃまたね。


あ、そういえばあけおめ〜。じゃ

陋屋病犬

土、日、月、火、水と風邪プラス発疹のナイスコンボで魂がフラフラあっちに行っていた。
特に昨日、一昨日は熱が三九度を越え、ラスコーリニコフもかくやの朦朧とした状態。常日頃からやや譫妄気質にある分あまり普段と変わらないと言えばそうかもしれないが。
しかし肺炎になりながら這いずってでも散歩に行くラスコーリニコフはホント見上げた奴だと思う。健康ならおれだってそれくらいできるのだけど。
久しぶりにこんな瀬戸際まで体調を持ち崩して、自らの身持ちの悪さを再確認した。
ガッコに顔を出して、自己管理とか、そういう言葉で訴追されるのが怖い。


そういえば話は変わるが舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」を読んだ。話はミステリとSFを捩じ曲げて丸めて螺旋状にくっつけて裏返して火を点けたみたいな内容だった。つまり彼岸。いや凄かった。



……久々の更新は布団の中で震えながら。